受験生が陥りがちな英語学習の誤り

私、約20年ほど、予備校で英語を教えております。

主に中学生を教えていますが、高校生から質問を受けることがあります。

私「どこみせてみ」
生徒「ここなんですけど」
私「ごめん、わからん。」
生徒「・・・・・」

恥ずかしいことですが、結構あります・・・

ここで一つ疑問なのが、その知識は本当に必要なのか?ということです。

もちろん必要でしょう。ただどれぐらい必要かということです。それが分かってないと本当にダメなのかということです。

私の英語の実力的には、英検は準一級を持っており、そこそこの大学の過去問なら全て解けます。
ですので、全く英語力がないと言うわけではないと思います。


しかし、高校の定期テストに出てくるような、仮定法過去完了はかなり難しい。連鎖関係節と二重制限用法とかいわれるともう???です。


私が頭が良くないので、そうなのですが、これらを腑に落とそうとするとものすごい時間がかかります。腑に落ちたつもりでも、次の日見ると意味が分からなくなっています・・・


そしてこれらを理解しておれば、入試問題が解けるかというと、それとこれとは別問題なのです。

高校生活が10年あれば、このような難解な文法をじっくり腑に落としていく時間はあると思うのですが、3年後にあのような入試問題を解くという力をつけるにことを考えると、そのような難解な文法をきっちり譜に落とす時間はないと思います。


真面目な生徒ほど、これらのものができないと先に進めないと考え、英語学習がストップしてしまいます。

ですので、生徒に伝えるのは、「ま、これらのものは20%ぐらい理解できたら先に行こう」「それよりも今持っている力を使って、どんどん実践的に英語を使っていこうです。」

よく言われるのは、例えばサッカーのルール、これをしっかり理解していればサッカーが上手いのかというとそうではありません。
とりあえずボールを蹴ってるうちに徐々に上手くなってくるのです

入試の英語もこれと似たようなところがあると思います。

私のおすすめは、理解は何となくで構わないから、とにかく、どんどん訳しまくるです。これが一番手っ取り早いと思います。

ただ注意が必要で、以前このような指示をした生徒が私のところに来て言いました。

「どんどん訳せっていうけど、全然訳せなない、進みません。」

このような生徒の多くが、実は自分のレベル以上の長文を解いています。

入試のレベルを意識するあまり、語学が伸びる問題のチョイスを誤っている例がよく見受けられます。

まずは自分が簡単に解ける、長文、それを大量に解くことをオススメします。

すると自然にレベルが上がり、さらに上のレベルの長文が読めるようになります。
するとまたそれを大量に読みます。それを繰り返し、無理なくレベルが向上していきます

今の勉強法でなかなか成果が出ていない人は是非試して見てください。

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