入試直前 大逆転勉強法
「もうだめだ終わった。」
そう言って私の所にやってきた彼の目を見ると 、今にも泣き出しそうでした。
入試直前で行った模擬試験、 彼の数学は100点中20点 理科は30点でした。
彼の行きたい高校の点数には到底及びません。
彼は「もう志望校を諦めたい。」と言ってきました。まだなんとかなると思った私は、彼を説得し、彼は志望校を変えずに頑張ることになりました。
私は彼に猛勉強することを望みました。しかし彼は入試直前の生徒にありがちな、 「もう勉強が手に付かない。やる気が起きない。」という状況におちいっていました。
入試直前に勉強が出来なくなる理由は2つあります。ひとつは、今更やっても変わらないという気持ち。もう一つはやる事が多すぎて何をやったらいいかわからないという気持ちです。
入試直前の勉強の王道は、今までのものを見直し、出来る問題を確実に出来るようにしていく事です。しかし彼のように、ここから大幅に点数を伸ばす必要のある生徒はこれでは不十分です。
そこで私が指示をしたのは、
「とにかく勉強する内容を絞ろう。計画的に勉強しよう。」ということでした。
具体的には、まずどこの部分ができていないのか ということをしっかり把握するというところから始めさせました。
彼の例を挙げると数学の角度、方程式、2次関数 、理科の天体など何点か出てきました 。
そしてリストアップさせた後に、その苦手な単元の問題を一日一題ずつやらせることにしました。
この 一単元につき一日一題というところがポイントです。
一日一題であれば精神的負担も少なく行うことができます 。
入試まで30日間ありましたから 苦手な内容の問題を毎日1問ずつ計30題解くことになります。
30題もとけば、どんな生徒でもその単元の問題が得意になります 。
そのようにして彼は入試直前に、苦手とした部分をほぼ全て克服することができました。
模擬テストの結果も目に見えて上がり、そして見事志望校に合格して行きました。
入試直前の勉強法とはやるべき部分を絞り そして反復出来るようにプログラムする。それを実行する ことが必要だと思います。