要領の悪い子は是非試してみて下さい
よく正しい勉強法で勉強すれば、成績が上がると言われます。
しかし、正しい勉強法で勉強できている子はほとんどいません、なぜ出来ないのでしょうか、実はそれには理由があります。
その理由を理解し、その上で正しい勉強法を実行しなければ効果は出ません。
過去にこういう生徒がいました。中三の女の子Aさん。成績は500点満点で大体いつも200点前後、常に頑張っているのにできないという感じの子でした。
性格はものすごい真面目、何をするのも丁寧。宿題も必ずやってくる。家に帰って必ず勉強時間を2時間確保していました。なのに成績は全く上がりません。
なぜ彼女の点数が思うような点数が取れていなかったのか、聞くと問題集は1回通りしかやっていなかったようです。よく言われる反復ができていないという状態でした。
これでは成績が上がらないと思った私は、次のテストに向け必ず問題集を3回通りやるように指示しました。
これで成績が上がるはずです。しかし全く点数が上がりませんでした。それどころか今までより点数が下がってしまいました。
不思議に思った私は彼女に聞きました。「本当に3回通りやったのか」と、そうすると彼女は泣きながら「やった。」と言いますそして彼女はこうも言いました。「毎日3時間ぐらいしか寝れていない」と。
私は驚きました。十分に睡眠が取れておらず、毎日授業も頭に入らなかったということです。
彼女のようなじっくりタイプの子に問題集3回通りというのは時間的に無理な要求であったのです。
しかし、反復させなければ、点数が取れません。どうすればいいのかと考え、私は荒治療することに決めました。彼女に「もう鉛筆はつかうな。」と指示を出しました。
彼女のようなゆっくりタイプの子はノートを取る、問題をやるだけで満足してしまいます。そして反復する時間が取れません、ですので、書くのをやめさせ、覚える時間を取りました。
他の子が問題をやってる時間、彼女は答を出し、それをひたすら暗記シートをかぶし覚えていました。何回も何回も繰り返しました。
するとどうでしょう、次のテストですぐに結果が出ました。なんと500点中423点。社会はなんとクラスで1位でした。
やるだけの勉強から、成果が出る勉強に変わることができました。
鉛筆を使わない、というのは、彼女の場合ですが、どの子も身につくということが最終目標。それに到達するために、どういう工夫をするべきかということを考える必要があると思います。